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結婚相談所で起こりうるトラブルとは？知っていれば回避できる！

結婚相談所について検索を行うと、中には入会するのをためらうようなトラブルについて記載されている書き込みを見ることがあるかもしれません。

では具体的にどのようなトラブルが起こっているのでしょうか。

結婚相談所でのトラブルの多くは、サービス内容の認識齟齬や、コミュニケーション不足により起こっているものが多くあります。

今回は、具体的にどのようなトラブルが起こっているのかをご紹介すると共に、結婚相談所との間でトラブルが起こらないよう事前に確認すべきポイントについてご紹介します。

2020年の結婚相談所に関するトラブル相談数は1,261件

独立行政法人国民生活センターの報告によると、2020年の「結婚相手紹介サービス」に対する消費者からの相談件数は、1,261件でした。
2019年は、1,607件だったため減少傾向にはありますが、それでも相談件数はそれなりに多くあることがわかります。

最近の事例として上げられている内容としては、

・結婚相手紹介サービスを退会したが、退会前に申し込んで退会後の日程で開催されたイベントに不参加だったとして、後日キャンセル料を請求された。納得できない。
・結婚相手紹介所に再入会したが、勧誘時の説明と実際のサービスが違っていた。全額返金してほしいが、事業者が一部返金しか認めない。

など、結婚相談所とのトラブルでは、金銭に関するトラブルが多いことが伺えますが、金銭トラブルに至る原因は、その手前にある説明不足や認識齟齬による問題が大きく関わってきます。

そのため、具体的にどのような原因から最終的に金銭トラブルに発展してしまうのかを知っておくことが重要です。

独立行政法人国民生活センター「結婚相手紹介サービス」

実際によくある結婚相談所で起こるトラブル具体例

それでは実際に結婚相談所と会員の間でどのようなトラブルがあるのかを見ていきましょう。

入会時の説明と実際のサービス内容が異なるトラブル

よくあるトラブル内容の一つが、サービス内容が入会時に聞いていたものと違うというものです。

これには、結婚相談所側が入会時に細かな説明を怠り、入会させることを優先させた場合と、説明は受けているものの、会員がその内容を正しく理解できていなかった場合の2パターンがあると考えられます。

特に、直接的にお金に関わる問題は、トラブルになりやすいです。

例えば、お見合いの料金が、月会費に含まれているか、あるいはお見合いをするごとに料金が発生するかにより、会員が負担する結婚相談所の費用は大きく変わってきます。

また、その他にもカウンセラーとの面談が無料で行えるのかや、プロフィールの内容を無料で変更できるのかなど、どんなに細かな内容でも、料金が発生しうる項目については必ず事前に確認をしておく必要があります。

結婚相談所とのトラブルを避けるためにも、月々かかる会費のほかに発生しうるオプション料金についても、しっかりと確認を行っておくことでトラブルの大部分を避けることができるでしょう。

担当カウンセラーの対応が悪い

結婚相談所によっては、担当カウンセラーがついてくれる場合があります。

本来カウンセラーがついてくれる結婚相談所の場合、カウンセラーがつかない結婚相談所よりも料金が割高となりますが、その分、婚活がスムーズに進められるよう双方向的に会員のサポートを行ってくれるというメリットがあります。

しかし、担当カウンセラーの対応が悪いと、逆にそれが足かせとなってしまう場合があります。

実際に入会し、担当してもらわなければ対応の善し悪しがわからない部分ではありますが、明らかに対応が悪いカウンセラーの場合は結婚相談所に相談のうえ、担当を変更してもらいましょう。

また、もしその結婚相談所のカウンセラーがブログなどを書いている場合は、そのブログを読むことでどのようなカウンセラーがいるかの参考になり、書いてあることに共感できればそのカウンセラーとの相性が合う可能性が高いので、参考にしてみると良いでしょう。

交際期間の認識不足によるトラブル

結婚相談所では、お見合いを終えた後、「仮交際」→「真剣交際」と2段階の交際期間を経た後、「成婚退会」となります。

そして、この「仮交際」と「真剣交際」は、それぞれその交際期間が結婚相談所により定められていることがほとんどです。

多くの場合、「仮交際」と「真剣交際」の交際期間は、それぞれ3か月間とされており、基本的にはその期間を超えると「成婚」と見なされて自動的に「退会」することとなります。

つまり、「成婚退会」となり、結婚相談所が成婚退会料を設けているところであれば、その料金を支払って、結婚相談所を退会することになります。

ただし、実際は結婚相談所が強制的に「成婚退会」にすることはあまりなく、基本的には交際中の二人の事情や、現在のコロナ禍の状況を鑑みて、なかなかデートしにくい状況であったと判断した場合などには、交際期間の延長を認める場合もあります。

しかし、結婚相談所によっては、会員の事情を考慮せず、期間を満たすと強制的に成婚退会とするところもあります。
もしもこのことを会員自身が正しく理解できていなかった場合、まだ相手との成婚同意を得られていないにもかかわらず、高い成婚料だけを支払って退会することになってしまうためトラブルに発展します。

このようなことにならないようにするためにも、交際期間や成婚退会についての規約内容はしっかりと確認を行っておくことが大切です。

条件に合う相手の紹介がしてもらえないトラブル

入会時には、自分の条件に合う人がたくさんいると言われていたにも関わらず、実際に入会してみると、条件とは違う相手ばかりを紹介されるといったことが起こる場合があります。

こういったトラブルは、特に高スペックな男性を優遇する結婚相談所などで起こりがちです。

高スペックな男性の登録を優遇しすぎている結婚相談所では、医者や弁護士などの男性を入会費無料などで多く入会させることで、それを餌に女性会員の登録促進を行います。
そして、男性側が求める女性の条件を優先させることが多いため、女性が求める男性は紹介してもらえず、条件とは異なる相手ばかり紹介されてしまうといった事態が起こります。

このような事態が起こらないようにするためには、体験入会ができる結婚相談所を選ぶのも一つの手です。

結婚相談所によっては正式に入会する前に、どのようなサービスが受けられるのかなどを実際に体験することができるように体験入会ができる結婚相談所もあるので、不安がある場合は体験入会ができる結婚相談所を選んで見ると良いでしょう。

結婚相談所との間でトラブルが起きないための確認ポイント

結婚相談所との間でトラブルが起きないようにするためには、事前に細かくサービス内容や料金について確認しておくことが何より重要です。
そのため、具体的にどのような内容について確認をすれば良いのかをご紹介します。

入会前にサービス内容の説明を必ず受ける

前述したとおり、入会時の説明と実際のサービス内容が異なることが最もトラブルになる原因の一つです。
そのため、入会をする前に、できるだけ細かくその結婚相談所のサービス内容について確認を行いましょう。

具体的には以下のような内容を中心に確認を行うと良いでしょう。

・相手の紹介はしてもらえるのか、月の紹介数に制限はあるのか
・月のお見合い件数に制限はあるのか
・トラブルや相談ごとがある場合、どのように相談できるか（対面、メール、電話など）
・担当カウンセラーはいるのか
・担当カウンセラーとの面談は無料かどうか
・活動を休止したい場合、休会は可能か
・交際期間に制約はあるのか
・成婚退会となるのはどのような場合か（期間だけで区切られるのかどうか）
など

その他、入会時には必ず規約内容についての説明が行われますので、一つ一つしっかりと内容を理解し、不明点があれば必ずその場で確認をしましょう。
もしも質問をしても明確な回答がもらえない結婚相談所の場合、信頼できないので入会はおすすめできません。

クーリングオフについて確認する

結婚相談所に入会をした後、やはりサービス内容に納得できないなど何らかの理由により入会を取り消したい場合、クーリングオフ制度を活用することができます。

クーリングオフは、一度合意した契約であったとしても、結婚相談所に入会してから8日以内に消費者から申し出を行えば、該当契約を解除することができるという制度です。
なお、クーリングオフを行う場合は、いつその申し出を行ったか（8日以内であったか）が重要となるので、必ず日付が残る簡易書留や内容証明などの書面で実施してください。

また、契約をおこなう際は必ず契約締結前にクーリングオフについての説明を行うことが義務付けられていますので、もしも結婚相談所側からクーリングオフについての説明がされなかった場合は、その結婚相談所での入会はやめましょう。

基本料金だけではなくオプション料金についても確認する

料金についてトラブルとなるのは、基本料金以外に発生しうるオプション料金についての説明がしっかりと行われていなかったり、あるいは会員がきちんと理解できていなかったりした場合です。

結婚相談所の料金形態は、その相談所により異なります。
例えばお見合い料金が月会費に含まれている場合もあれば、含まれておらず、お見合い件数ごとに発生する場合があります。
また、途中でプロフィールの内容を変更したくなった場合も、無料で変更してもらえるところもあれば、変更ごとに手数料が発生する場合もあります。

そのため、月の会費に含まれるのはどのようなサービス内容までなのか、追加で発生しうるオプション料金にはどのようなものがあるのかについては必ず細かく確認をしましょう。

月会費が安いからと言ってうっかり入会したら、オプション料金などが思った以上にかかり、結果的に最も高い結婚相談所に入会してしまったということにもなりかねないので、目先の安い料金だけに飛びついてしまわないよう注意してください。