昔のお見合いと現代版のお見合いの違い
お見合いというのは今も昔も行われています。
現代だと婚活がかなり活発で、特に東京の青山エリアは婚活の激戦区とも言われており、それに伴いお見合いも盛んに行われています。
しかし現代のお見合いは、昔おこなわれていたものと違いがあることを知っている人は多くはありません。
では今と昔ではどんなところが違うのでしょう。
昔のお見合い
昔のお見合いは仲人がかなり力を持っていました。
そのため仲人が探してきた相手と必ずお見合いをしなければなりませんでした。
相手のプロフィールや写真を見てあまり好みではなくても、断ることはできなかったのです。
もし断ってしまった場合には、次の御縁を持ってきてくれない可能性があったので、お見合いをするのは常識でした。
そして基本的に場所は、料亭か格式の高いレストランなどで行われます。
さらに親や仲人も一緒に参加し、お見合いをおこなっていくのです。
そのため、
「仲人がもってきてくれた縁だから断りにくい」
「親の影響が大きいため断れない」
などという色々なしがらみがありました。
要するに自分が気に入ってるかという問題ではなく、断りにくい状況の中でお見合いをしなければなりませんでした。
ですから結婚に至る確率は高いものがあったのです。
このように昔のお見合いは、始めからほぼ結婚を前提におこなわれていたのです。
そのため色々な人を吟味することはあまりできませんでした。
現代版のお見合い
そして現代のお見合いというものは昔とは全くと言っていいほど違います。
基本的にお見合いは結婚相談所のアドバイザーなどの紹介によっておこなわれています。
そこでは自分が理想とする相手の条件を提示できるのでアドバイザーはそれに基づいて色々な相手を選んでくれます。
そして、選んだ相手が好みでなかったり気に入らなかったりする場合は断ることができます。
そのため気軽に色々な人を検討することが可能です。
また、自分が気に入った相手とお見合いをするときには、1対1でおこないます。
親や仲人が同席するということはありません。
そのため周囲を気にすることなく相手と交流を深めることができます。
そして場所も、カフェやホテルのロビーなどなのでとてもカジュアルな雰囲気でおこないます。
さらにお見合いをしたあとに相手に対して返事をしなければなりません。
そのときはアドバイザーを通じて行うことが一般的となっています。
そのためお断りするという場合でも精神的な負担にならないという点があります。
このように現代のお見合いは、自分に合う条件の人と気軽に会えるシステムとなっています。
ですから時間があれば一日で何人もお見合いをすることが可能ですし、また仕事終わりにすることもできます。
そのため自分に合う人を納得できるまで探せます。
現代ではお見合いがきっかけで恋愛に発展し、そこで愛を育んでから結婚するというスタイルになっています。
ですから昔のような締め付けはありません。
1対1のスタイルだけではない
現代では、1対1のスタイルだけでなく「街コン」や「お見合いパーティー」と呼ばれるものがでてきました。
こちらは10人から20人くらいと大人数で、ホテルなどの会場を貸し切ってお見合いをする形式となっており、多くの人々と出会えます。
そのためもし少しでも出会いの場を増やしたいと考えている人はこのようなイベントに参加するといいでしょう。
違いを理解する事がポイント
いままで述べたように、お見合いと一言に言っても今と昔では価値観が違うということが分かります。
よく親御さんのあいだで勘違いされるのが、とりあえず結婚相談所に行けば結婚できるという考えです。
確かに結婚相談所には色々な出会いの場を提供してくれるサービスが色々とあり、それにより幸せを掴んでいる人もたくさんいることは事実です。
しかし昔のように仲人が半強制的に2人を引き寄せてお見合いをして、結婚をさせるというわけではありません。
そこを誤解しないようにしましょう。